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製作者Chris Young/クリス・ヤング氏インタビュー!

Interview 1
Interview 2
Interview 3
Interview with Chris Young/ クリス・ヤング & Kirk Elliott / カーク・エリオット

Q. ブランドを立ち上げてからのモデルの製作順は?
Beelzebuzz (現状のものと違うもの).
Buzz Bomb (廃盤)
MORE
Sub Buzz
Bumble Buzz (2エディション)
Swindle
Sone Bender (ゲルマニウムのリミテッドモデル)
Tour Bender
Tone Druid
そして、新モデルを今開発中である。

私達が製作する上で考えている事は、自分達が欲しいもの、使って みたいと思うが実際には手に入らないものを自分達の知識を注ぎ作ること。クオリティ、シンプルな使いやすさ、他のペダルとの相互作用、ペダルボードにもフレンドリー、また、今までに存在していないものか。 そのような要素が組合わさっている。ベストなもの、ちんぷなものを作らないよう常に探求している。
製品が市場に出た後はユーザーからの意見も常に聞くようにしていて,よりいいものに改良できるか、ユーザーの用途にフィットしていな いのであれば別のバージョンで作りより用途にあったものを作るほうがいいのかなど考えている。ゲインにフォーカスを当て製作し続けて以来、この種類のエフェクトをひたすら探求し、クラシックなファズからシンプルなブーストまで 全てを現代化出来るものを作っている。私達はユーザーがずっと探し求めいていたサウンドが得られる手助けを出来たらと思っている。



Q. 非常にノイズが少ないのに驚いている。ノイズについての見解を教えて欲しい。
「My Obsession with Noise(ノイズへの執念)」
狭い自宅のスタジオで友人達とすごしていた大学時代が自分をノイズの世界へと導いた。ティアック4台とタスカム、MXRとEHペダルを所有していた。レコーディングしたものはノイズだらけでひどいものだった。自分達が聴いていたレコードはこんな音はしない。何が起きているんだ?
そこから自分の人生に及ぶノイズへの執念が始まる。本や雑誌の記事、読めるものは全て読んだ。知り合いのミュージシャンやエンジニア達にも聞いた。「low­noise FET」や「grounding issues」など、まるで呪文に聞こえるような単語を聞いた。厳かに唱えられる呪文のような言葉の意味がこのときは、さっぱり分からなかった。最初はお先真っ暗とも思えたが、次第に形が見え始めるようになる。
楽器の本を読んでいた際に、低レベル信号は有害環境であると書いてあった。夜な夜な遅くまで、机には走り書きしたサーキットの図と方程式を書いた紙でいっぱいになった。大学を卒業後、大きなレコーディングスタジオで職についた。Studer, Neve, SSL, Neumann...かつてはヨダレをたらして情報を読んでいたところだ。数々の行程が関わり、最後の小さなノイズまでが取り除かれる。テープの音、道具のノイズ、システムノイズ、外からのノイズ。それは厳しい訓練だったが、完璧でもあった。自分の欲を満たし給料がもらえていたのだから。その後この執念をペダルへと移した。ノイズの少ないものを作るのはとても繊細で複雑だ。とても難しく、繊密な計算となる、エレクトリック界のぼんやりとした箇所だと思う。今まで培った知識がツールとなりノイズを分析、理解できている。ノイズというものは何か教えられるものでもなく、それは通り過ぎて行くものとして知られている。手を振りあっても、胸を叩いても, 決まり文句を言ったとしてもノイズを遮ることは出来ない。ただ腕まくりをして難しい数学を解くだけだ。やりたいと思う人は少ないと思う。そこで自分達Union Tube & Transistorの出番なわけだ。

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